こんにちは、デデンの湯です。
今回は、犬猫と小動物(チンチラ・ウサギ・モルモットなど)のケアの違いについてまとめます。
私自身、チンチラと暮らす中で「犬猫と同じでいいのかな?」と迷う場面がありました。
この記事は、あくまで私が学んだことや体験をもとに書いています。専門家の診断や治療に代わるものではありませんし、ここで紹介する内容を実践してトラブルが起きても責任は負えません。 あくまで参考として読んでいただければ幸いです。
犬猫と小動物のケアはなぜ違うのか?
一見どちらも「ペット」として同じに見えますが、体のつくりや生活習性が全く異なるため、ケアの仕方も違ってきます。
犬猫用の器具や方法をそのまま小動物に流用すると、かえって危険になることがあります。
骨格・体格の違い
- 小動物:骨密度が低く、骨がとても細い。ウサギやチンチラは、ちょっとした抱き方の違いで骨折してしまうこともあります。
- 犬猫:骨格がしっかりしており、保定や動物病院での診察にも耐えやすい。
→ 小動物は「最小限の力で優しく扱う」ことが必須です。無理に抱っこして空蹴りなどさせない。
呼吸と循環の違い
- 小動物:心拍数・呼吸数が速く、ストレスで一気に体調を崩すことがあります。胸郭を圧迫されると呼吸困難に直結します。
- 犬猫:比較的安定しており、処置中に急変するリスクは小動物よりかは低い。
→ 小動物のケアは「短時間・静かに・無理なく」が基本です。
消化管と食事の違い
- 小動物(草食性):チンチラ・ウサギ・モルモットは「後腸発酵動物」で、牧草を食べ続けることが健康の基本。絶食に弱く、数時間食べないだけで腸うっ滞を起こす危険があります。
- 犬猫:肉食よりの雑食。絶食にある程度耐えられるため、手術前に絶食することも可能。
→ 小動物は「常に牧草を食べられる環境づくり」が大切です。
歯の違い
- 小動物:前歯も奥歯も一生伸び続ける「常生歯」。不正咬合になると食欲不振や皮膚炎の原因になります。
- 犬猫:歯は伸び続けない。歯周病や歯石が主な問題。
👉 小動物には「歯を自然に削るための食餌やおもちゃ」が必要です。
ストレス耐性の違い
- 小動物:捕食される側の生き物(プレイアニマル)なので、環境の変化や物音、人の手による拘束に非常に敏感。強いストレスは免疫低下や腸内環境の悪化につながります。
- 犬猫:ストレスの影響はあるものの、小動物に比べて耐性は高め。
👉 小動物には「安心できる静かな環境」を整えることが重要です。
医療ケア・投薬の違い
- 小動物:体重が数百グラム〜1kg台と軽量。薬の量の誤差が命に関わります。シリンジでの投薬が基本で、エリザベスカラーも軽量で小さなものが必要です。
- 犬猫:錠剤やカプセルを直接与えられる場合が多く、カラーもサイズが豊富。
👉 小動物は「専用サイズの器具・慎重な投薬管理」が欠かせません。
まとめ|小動物には「繊細なケア」が必要
- 小動物は骨が細く、ストレスや環境変化に弱い
- 絶食に耐えられないため、常に食事がとれる環境が必要
- 歯や消化管、呼吸の特徴が犬猫と大きく違う
- 医療や器具は「小動物専用」を選ぶことが大切
犬猫と小動物のケアは大きく異なります。
特にチンチラやウサギ・モルモットなどは繊細な動物です。飼い主さんが正しく理解してケアすることで、日々の生活や病気のときの負担をぐっと減らすことができます。
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