チンチラの飲水量を増やす工夫|デデンくんの結石体験から学んだこと

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デデン君のおっかさん、「M」です
トリミングサロン、動物病院勤務。
チンチラさんの命を守るため、飼い主さんが後悔しないために、学びながら発信しています。

このブログでは、チンチラの健康・病気予防・お世話について、獣医師さんのお話や私の経験をもとに分かりやすくお伝えします。
「病院に行く前にできること」を知って、大切な家族を守りませんか?

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体験談や学び

はじめに

チンチラは膀胱結石や尿路結石になりやすい動物です。私のチンチラ「デデンくん」も一度結石になった経験があり、それ以来「どうすれば飲水量を増やせるか」を一番に考えるようになりました。

この記事はあくまでデデンくんの場合の体験談です。すべてのチンチラさんに当てはまるわけではありませんが、元気なチンチラさんの飼い主さんにも役立つ内容になると思います。


お家の子は1日どれくらい水を飲んでいますか?

まず知ってほしいのは「毎日の飲水量を把握すること」の大切さです。

我が家では結石発症をきっかけに、朝・晩2回必ず「タイムツリー」というアプリで水の量を記録するようにしました。記録を続けていると安心感が増し、健診の頻度や心配の度合いもコントロールできていると感じています。


チンチラの1日の飲水量の目安

一般的にチンチラの1日の飲水量は 40〜70ml といわれています。
チンチラは乾燥地帯で生きてきた動物なので、少ない水でも生きられるよう腎臓の濃縮率が高いのが特徴です。

しかし、だからといって「そんなに飲まなくても大丈夫」とは考えないでください。飲水量の不足は結石や消化器トラブルのリスクにつながります。


デデンくんの結石前と結石後

結石になる前、正直なところ私は飲水量を測っていませんでした。今思えば、かなり少なかったのではないかと思います。

結石後は「お水を飲ませる方法」そのものを見直しました。そこでわかったのは、給水器だけでは十分に飲めていない可能性があるということです。


チンチラの飲水方法と工夫

① 給水器

多くの飼い主さんが使っている方法です。ただし注意点もあります。

  • 角度が高すぎても低すぎても飲みにくい
  • シニア期には顔を上げる姿勢がつらくなる
  • 留め具が緩むと位置が下がりやすい
  • 飲水量を把握するにはメモリ付き給水器が便利

給水器は便利ですが、飲みづらい子がいることを知っておきましょう。


② お皿

お皿での給水は自然な姿勢で飲めるため理想的です。
ただしデメリットもあり、

  • 体が入ってしまい濡れる
  • チモシーや砂が入りやすく水が汚れる
    といったことがあります。

お皿を使う場合はドーム型のものがおすすめです。


③ シリンジ

最終的に我が家ではシリンジ+給水器の併用に落ち着きました。
シリンジで与えると確実に水分を摂らせられるため、デデンくんには合っていました。

シリンジ給水の注意点はこちら(URL)をご参考ください。


なぜ複数の方法を知っておいた方が良いのか

動物は「慣れていない行動」を拒否することが多いです。病気や不調のときに初めて方法を変えても、うまくいかないケースが少なくありません。

そのため、普段から複数の給水方法に慣れさせておくことが安心につながります。


飼い主さんへの注意点

  • お子さんに世話を任せきりにしないでください。必ず大人が朝・晩チェックを。
  • 「1日くらい飲まなくても大丈夫」と思わないこと。小さな体のチンチラには大きなリスクです。
  • 水温や交換回数にこだわりのある子もいます。毎日の観察を欠かさないことが大切です。

まとめ

デデンくんの経験から学んだのは、飲水量の管理は結石予防の第一歩だということです。

  • 毎日の飲水量を記録する
  • 複数の給水方法を試す
  • 飼い主が必ず確認する

この3つを意識するだけで、安心してチンチラと暮らせる時間が増えるはずです。

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