こんにちは、「デデンの湯」副校長のMです。
今回はデデン君にちょっとした“しっぽ事件”があり、病院へ行った体験をまとめます。チンチラを飼っている方にも「こんなことがあるんだ」と参考になれば嬉しいです。
朝んぽで気づいた「なんだか変だな?」
我が家では毎日、朝と夜の2回は必ず部屋んぽをします。
デデン君が「もう遊ばないよ〜」という顔をするまで、たっぷり走らせてあげるのが日課です。
ある朝のこと。
いつも通り部屋んぽを見守っていると「ん? しっぽがなんだか短い?」と違和感を覚えました。よく見ると、尾の先端から2〜3cmほど毛がなくなり、しっぽ全体がひとまわり小さく見えるのです。
飼い主がとった行動
まずは落ち着いて、次のことをしました。
- 写真を撮って記録する
- 数日前の写真と見比べて確認
- 本当に違う?とじっくり観察
「やっぱり変だ!」と確信してからは、原因を頭の中でぐるぐる…。
考えられるのは
- おしっこがついて引っ張れちゃった?
- 温度や湿度の影響?
- 季節の変わり目のイライラ?
- ストレス?
いろんな可能性が浮かびました。
その場でできる対処法
本人はとにかく「遊びたい!」モードだったので、たっぷり遊ばせてコミュニケーションをとることを優先しました。
走って、遊んで、安心してもらうことが一番。
加えて「イライラ対策」として、齧り木やかじれるおもちゃを設置。
(※なんでも与えていいわけではないので、私はりんごの木を愛用しています。)
このとき、一度だけ自分のしっぽをむしってしまったのですが、その後は落ち着いた様子に。病院に行くまでの数時間は、ストレスを考えてカラーは付けませんでした。
ただし!
チンチラは飼い主が見ていない隙にやることが多いため、長時間目を離すときはカラーをつけるのが無難です。
カラーをつけにくい場合は、タオルで優しく包んで装着する方法もあるので参考にしてくださいね。
病院の予約と受診
ちょうど狂犬病シーズンを過ぎていて予約が取りやすい時期。運良く当日診察をお願いできました。
もともと膀胱結石の定期チェックをする予定だったので、一緒に診てもらうことに。
診察の結果
- 結石 → なし!(これは本当に嬉しい)
- しっぽのむしり → 皮膚病の兆候なし、様子見でOK
安心して帰宅できました。
保定は飼い主が担当に
今回の診察では、**私自身がデデン君の保定(動物を安全に抑えること)**を担当しました。
以前は看護師さんにお願いしていましたが、保定が甘くファースリップしてしまうことが続き、デデン君の負担が増えるのを避けたいと感じたからです。
もちろん、すべての病院で飼い主が保定できるわけではありません。
- 噛まれるリスク
- 診察台からの落下
- 小動物や犬猫の特性
こうした事情から断られることもあります。
「保定をやりたい」という方は、事前に保定方法を知っていることが大前提だと思います。
補足:結石は再発しやすい
膀胱結石は再発率が高い病気です。
デデン君は1年経ちましたが、幸いにも再発なし。院長先生から「どうやって管理しているの?」と質問されました。
これは病院で働いている私自身も感じることですが、飼い主さんの工夫や成功体験が獣医師や看護師にとって大きな学びになることも少なくありません。
現在のデデン君
この記事を書いている現在も、しっぽの毛はまだ生えてきていません。
でも、むしることはなく、元気いっぱいに過ごしています。
季節の変わり目は、動物たちも少しイライラしたり、いつもと違う様子を見せることがあります。
「なんとなく変かも?」という小さな違和感に気づけるのは、毎日一緒に過ごしている飼い主だからこそ。
これからもデデン君を観察しつつ、皆さんにも体験談をお届けできればと思います。
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