チンチラのケージには必ず回し車を!運動不足・ストレスを防ぐ安全な設置方法と我が家の実例

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デデン君のおっかさん、「M」です
トリミングサロン、動物病院勤務。
チンチラさんの命を守るため、飼い主さんが後悔しないために、学びながら発信しています。

このブログでは、チンチラの健康・病気予防・お世話について、獣医師さんのお話や私の経験をもとに分かりやすくお伝えします。
「病院に行く前にできること」を知って、大切な家族を守りませんか?

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体験談や学び

はじめに:回し車はチンチラの「健康寿命」を支える大切な装置

チンチラはアンデス山脈の岩場を飛び回る活発な動物。
夜行性で夜に一番活発になるため、ケージ内でもしっかりと運動できる環境づくりがとても大切です。

そのために欠かせないのが、回し車(ホイール)
「遊び道具」と思われがちですが、実際は**運動不足・肥満・ストレスを防ぐための“命を守る設備”**といっても過言ではありません。


🧠なぜチンチラに回し車が必要なのか?

1. 運動不足・肥満予防

ケージ内では思った以上に動き回れないチンチラ。
上下運動だけでは足りず、回し車での持続的な走りが消化器の働きを促進し、便秘や鼓腸(お腹の張り)の予防にもつながります。

2. ストレスの発散

回し車を回すことは、自発的にストレスを発散する行動です。
特に単独飼育の場合、退屈によるケージかじりや毛むしりの防止にも役立ちます。

3. 運動神経・筋力の維持

チンチラはもともと運動能力が高い動物。
若いうちから回し車で走る習慣をつけることで、筋力やバランス感覚の維持にもつながり、シニア期の転倒予防にも効果的です。


よくある質問:「部屋んぽしているから回し車はいらないのでは?」

たしかに部屋んぽ(部屋の中の自由運動)は大切ですが、
チンチラは夜行性のため、飼い主が寝ている時間帯に最も活発になります。

夜中に安全に走り回れる環境を作るには、やはりケージ内の回し車が必要不可欠
部屋んぽ+回し車の両方が揃うことで、理想的な運動バランスになります。

回し車はチンチラにとって「必須」なのです。


安全に設置するためのポイント

1. ホイールの大きさは33〜40cmが目安

背中を反らせて走ると脊椎に負担がかかるため、直径33cm以上が必須。
体格に合わせて選びましょう。

2. メッシュタイプは避ける

足の指や尻尾が挟まりやすいため、フラット(ソリッド)タイプを選びましょう。
滑りにくい素材なら、関節にも優しく安心です。

3. 音が静かなベアリング式を選ぶ

夜行性のチンチラにとって、静音性は快適さの鍵。
「メタルサイレント」は音が静かでおすすめです。


🏡安全な設置例とレイアウトのコツ

チンチラのケージ設置で特に気をつけたいのが、足の挟まり事故防止です。

安全に設置するための工夫

  1. 回し車の上部には棚板やステップを設けて、上から入らないようにする
     → 回転中のホイールに上から足を入れると大怪我の原因に。
     木製ステップや板で上部をブロックしましょう。
  2. ホイールの下にステップを置き、乗り降り時の段差をなくす
     → 足を挟まないよう、自然に走り出せる位置に調整。
     木製のスロープを使うと安定感も増します。

ポイント:チンチラが「どの方向から走り始めているか」を観察し、最も自然に入れる角度にステップを調整してあげましょう。

画像が生成されました

🩶我が家のデデンくんの場合:ホイールベルトを採用しています

実は、我が家のチンチラ・デデンくんには合う回し車がなかなか見つかりませんでした。

「サイレントホイール30」は小さすぎて背中が反ってしまい、
「サイレントホイール40」は構造上、足や尻尾が挟まるなどの危険がありました。

そのため現在は、**「メタルサイレント32」**を使用しています。
このタイプは走行面が広く、音も静かで、何より安全性が高いのが特徴です。ただしメッシュタイプです。デデンくんの場合回し車でおしっこをしてしまうためメッシュの方が良いかなと思います。

デデンくんもすぐに慣れて、いつも軽快に走っています。
個体差がありますので、サイズ・構造・安全性を必ずチェックしてから導入してくださいね。


💡まとめ:チンチラの健康は「回し車」で守る

  • 回し車は運動不足・肥満・ストレス予防に効果的
  • 夜行性のチンチラにとって、ケージ内運動は欠かせない
  • 安全設置には「上部ブロック」「下部ステップ」「空間確保」が重要
  • 個体に合うホイールを選ぶことで、長く快適に使える

注意点

どんなホイールも「安全性の確認」は必ず必要です。
設置後は、走行中に足や尻尾が巻き込まれないか、必ず観察を。

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