2025年8月2日、東京・篠崎文化プラザで開催された
**「人気獣医師3名によるコラボセミナー」**に参加してきました。
テーマはそれぞれ異なる3本柱。
けれどどれも、動物と暮らす私たち飼い主にとって本当に大切な学びばかり。
そして今回は、一人の飼い主としてだけでなく、
先生方のスタッフの一人としてお手伝いの立場からも参加させていただいたことで、
より深い視点で感じるものがありました。
🐶「ムリなく始める!はじめての手作りごはん」/まなみ先生
まなみ先生の講義では、手作りごはんに対するハードルがぐんと下がりました。
「最初から完璧じゃなくていい」
「トッピングからでもOK」
という言葉に、安心した飼い主さんも多いのではないでしょうか。
実際に、手作りごはんを食べたときのワンちゃんたちの反応──
目がキラキラしたり、ジャンプが高くなったりするエピソードには驚きと感動が。
また、脂質やカルシウム、亜鉛などの栄養バランスについての注意点も、わかりやすく解説されていて、
「手作り=自己流」ではなく、楽しく・無理なく・正しく始めることの大切さを学びました。
🕊️「後悔しない看取りのために〜いま、家族ができること〜」/江本宏平先生
江本先生のお話は、とてもあたたかく、そして心に残るものでした。
「看取り」というテーマに向き合うのは、正直なところ少し勇気がいります。
でも江本先生は、悲しみではなく、**“寄り添う時間の大切さ”**を丁寧に伝えてくださいました。
そばにいて、そっと手を添えるだけでも意味がある。
そんなあたたかい言葉に、涙をこらえながらうなずく方も多くいらっしゃいました。
“どう最期を迎えるか”ではなく、
“どう共に過ごすか”を考えたくなるような、そんな優しい講義でした。
📘「SNSに書けない病気の原因」/平川将人先生(四季の森どうぶつクリニック)
平川先生の講義では、SNSだけでは伝えきれない「病気の本質」について学びました。
「人気フード=体に良い」とは限らない。
「検査結果=すべて」ではない。
現場でしか語れない“本音”のような内容がたくさんあって、
とてもリアルで説得力がありました。
印象的だったのは、
「飼い主が毎日食べたくないようなおやつは、犬にもあげない方がいい」
という言葉。
“売れる”と“健康にいい”は必ずしも一致しない。
改めて、愛犬に何を与えるか、その目線を見直すきっかけになりました。
👀 スタッフとして見えたこと
先生方の本当の優しさと誠実さを感じました
質問一つひとつに丁寧に答え、
どんな方にも対等に、あたたかく向き合う姿に、スタッフとしても感動しました。
学びだけでなく、あの場の空気そのものが
“動物たちと向き合う心”を大切にしていることを、肌で感じることができました。
🐾 心あたたまる贈り物に感謝
そして、もうひとつ嬉しかった出来事。
セミナー受講者の中に、普段「わんにゃん保健室」に通ってくださっている患者様がいらっしゃり、
なんと動物たちに使えるノンスリップカバーをプレゼントしてくださったのです。
病院宛てだけでなく、私個人にもお贈りくださり…本当にありがとうございます。
私は、患者様のおうちでターミナル期(終末期)の子たちのトリミングをさせていただくことがあり、
滑りにくいカバーは、その子たちが安心して過ごすためにとても役立ちます。
優しさに包まれたその贈り物に、あらためて感謝の気持ちでいっぱいです。
📝 おわりに
今回のセミナーは、
ただの知識ではなく「これからを生きるヒント」をもらえるような、
とてもあたたかく、深い時間でした。
飼い主としての視点、
スタッフとしての視点、
どちらから見ても本当に学び多く、気づきの多いセミナーでした。
先生方、そしてご参加くださった皆さま、
やさしい気持ちと学びを、本当にありがとうございました。
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